MOBILE SUIT GUNDAM THUNDERBOLT

  • ジオン公国軍 ザクⅡ

    型式番号 MS-06
    モビルスーツの代名詞とも呼ばれるザクⅡ、いわゆる量産型ザクは、一年戦争末期のサンダーボルト宙域の攻防でも活躍したジオン公国軍の主力機である。リビング・デッド師団に配備された機体は、デブリよけのシーリングを動力パイプと関節に施され、膝部装甲にもショックアブソーバーが設けられている。サンダーボルト宙域では、暗礁宙域に潜んで侵攻してくる敵機を各個狙撃していく防衛任務が主であるため、ザクⅡの足底面には足場となるデブリ等に固定可能なクローが追加された。背面には高機動化を可能とする大型ランドセルを装備し、ランドセルに増設されたスラスター用のプロペラントタンクも設置された。武装は標準装備のシールド、ザク・マシンガン、ヒート・ホークの他に、改良されたタイプのザク・バズーカも用意されている。ダリル・ローレンツ曹長が、連邦軍のイオ少尉と初めて邂逅した時に搭乗していたのもザクⅡだった。

  • ザクⅡ

  • ジオン公国軍 リック・ドム

    型式番号 MS-09R
    一年戦争末期に活躍した高機動タイプの量産型モビルスーツ。MS-09 ドムを宇宙用に改良した機体で、ドムと同様に十字に拡げられた視野に3次元走査が可能なモノアイが特徴。リビング・デッド師団に配備された機体は、暗礁宙域仕様として関節部にシーリング処理が施され、背面には高機動用スラスターを増設した大型ランドセルとプロペラントタンクが設置されている。ドライドフィッシュ搭載機は、主にビッグ・ガンによる狙撃任務に就くため、武装はヒート・ホークやMMP-50マシンガンで、フーバーやフィッシャーが搭乗した。

  • リック・ドム

  • ジオン公国軍 サイコ・ザク

    型式番号 MS-06R
    リビング・デッド師団で研究開発された「リユース・P・デバイス装備高機動型ザク」は、制式名称が長いため、バロウズ艦長により「サイコ・ザク」と呼称された。パイロットの脳から発信される電気信号をモビルスーツの駆動系に直接伝達して機体制御を行うリユース・P・デバイスの実験機であった高機動型ザクⅡをもとに開発。ダリル・ローレンツ少尉専用機として運用され、対フルアーマー・ガンダム戦に投入される。ザクⅡを素体としているため、足底面には足場となるデブリ等に固定可能なクローを装備。暗礁宙域仕様として関節部にシーリング処理が施され、背部に装着した大型ランドセルにロケットブースター2基と大型ロケットブースター1基を装備してスラスター推力を増強、高機動高出力を実現した。本来、高機動タイプのモビルスーツの操縦は高度な技術や豊富な経験が必要だが、リユース・P・デバイスの支援によってスナイパー出身のダリル少尉にも自在な機体制御が可能となり、単機で敵艦を撃沈する戦果を上げる。大型ランドセル上部にサブアーム2基を装備し、サブアームはロケットブースターのラッチから外した武装の交換のほか、保持した火器の使用も可能である。武装はビーム・バズーカのほか、ジャイアント・バズ、ザク・マシンガン、ヒート・ホーク、シュツルム・ファウスト。

  • サイコ・ザク

  • ジオン公国軍 旧ザク(ザクⅠ)

    型式番号 MS-05
    旧ザクの名称で有名な、ジオン公国軍が開発した史上初の実戦用モビルスーツ。一年戦争末期では主力機の座を後継機のザクⅡに奪われてはいるものの、なおも現役で運用されている。ダリル・ローレンツ曹長も、交代したパイロットが搭乗していたザクⅡがフルアーマー・ガンダムに撃墜されたため、ザクⅠを乗機としてスナイパー任務につき、ビッグ・ガンでフルアーマー・ガンダムと渡り合った。リビング・デッド師団に配備されたザクⅠは、暗礁宙域仕様として関節部にシーリング処理が施され、背部のランドセルには機動性の向上を図ったプロペラントタンクと火器類の保持も可能なサブアームを装備。左肩にはスパイク状の突起がついた装甲を装着、右肩の装甲は外されてグリップが取り付けられている。足底面には足場となるデブリ等に固定可能なクローを装備。武装は、ザク・マシンガン、ヒート・ホーク、クラッカー。

  • 旧ザク(ザクⅠ)

  • ジオン公国軍 ゲルググ

    型式番号 MS-14
    一年戦争時に開発された量産型モビルスーツの中で最高の完成度を持つといわれる機体で、ジオン公国軍初のビーム兵器を標準装備している。セイレーン機動艦隊に配備された機体は、暗礁宙域仕様として関節部にシーリング処理が施され、背面にはビーム・ジェネレーターを搭載した大型ランドセルにスラスターを装備したプロペラントタンク4基を設置。ガンダムに比肩する火力と高機動を実現した。武装はビーム・ナギナタ、専用ビーム・ライフル、シールド。フィッシャーのリック・ドムを救助したセイレーン機動艦隊はリビング・デッド師団の援軍としてサンダーボルト宙域に到達するが、すでに師団はフルアーマー・ガンダムの猛威の前に全滅に等しい惨状にあった。しかし、サイコ・ザクの活躍によって、ムーア同胞団もまた壊滅、連邦兵のイオ達を捕虜とすることに成功した。

  • ゲルググ

  • ジオン公国軍 リユース・P・デバイス実験用高機動型ザクⅡ

    型式番号 MS-06R
    リユース・P・デバイスは、腕や足を失ったパイロットが失われた部位をコックピットに設定されたデバイスに接続し、その失われた手足があるつもりで念じることで、本来脳から足へ伝わるはずだった電気信号をモビルスーツの駆動系に直接伝達して機体制御を行うシステムである。研究開発には義肢研究者であったカーラ教授が抜擢され、ドライドフィッシュ内にある設備で駆動実験が繰り返された。ドライドフィッシュが所属するリビング・デッド師団には、腕や足を失った兵士達が義肢で補完されて行った戦闘データを採取する任務も課されており、師団所属の兵士が多数、被験者としてリユース・P・デバイスの研究開発に協力した。サンダーボルト宙域の奪還を狙うムーア同胞団が戦線に投入したフルアーマー・ガンダムの戦果は絶大で、その脅威に対抗するため、リビング・デッド師団はリユース・P・デバイス装備の高機動型ザクⅡの運用を決断する。

  • リユース・P・デバイス実験用高機動型ザクⅡ

  • ジオン公国軍 ビッグ・ガン

    ジオン公国軍が開発した長距離砲撃用ビーム砲。スナイパー部隊であるリビング・デッド師団が運用し、バレル、機関部、脚部で構成されている。機関部には、大型ジェネレーター3基が設置され、対艦攻撃も可能とする高エネルギーのメガ粒子を射出可能となった。発射管制装置であるグリップは、ザクⅡやリック・ドムのように規格の異なるマニピュレーターにも対応している。グリップと並列で設置されたセンサーは、モビルスーツのコックピット内の照準器と連動し、周辺宙域のスキャニングと照準を行う。なお、バレルはメガ粒子の収束と加速を行うため、命数を越えた際には換装する必要がある。各脚部はデブリ等に固定するためのクランプと、姿勢制御を可能とする小型バーニアを8基ずつ装備している。特にドライドフィッシュのスナイパー部隊は、ニュータイプもしくは千里眼と呼ばれたダリル曹長の活躍もあり、同隊運用のビッグ・ガン狙撃率が格段に向上していたという。

  • ビッグ・ガン

  • ジオン公国軍 ドライドフィッシュ

    リビング・デッド師団の母艦。パプア級補給艦。バロウズ艦長の下、サンダーボルト宙域の死守を命じられ、同宙域の奪還のため侵攻を繰り返すムーア同胞団に対し、デブリマップを駆使した狙撃戦術で撃退し続けている。同師団に配属されたモビルスーツパイロットは、いずれも戦闘等で四肢を損傷し、義肢で補完した兵達。彼らは、ジオン科学アカデミーが研究開発を進めているリユース・P・デバイスの実験にも協力している。

  • ドライドフィッシュ